年齢を重ねるにしたがって、体力だけではなく気力まで衰えてしまう人は少なくない。
仕事や育児を生きがいにしていた人が、やっと一息つけると思ったら、やることが見つからず毎日ぼんやり過ごしている、そんな話を聞いたことはないだろうか。
社会に居場所を失ったように感じ、孤立しがちな高齢者の健康的な生活を支えるためにも、介護予防の観点からも、人とのふれあいはかかせない。
やる気を失って籠りがちになった高齢者を、無理強いしたり説得して外へ連れ出そうとしても逆効果だ。
高齢者には今まで長く生きてきたことからくるプライドがあり、若者に意見されたと感じると意固地になったり、人によっては「年寄扱いされてしまった」と傷つくこともある。
家庭で育児をしてきた高齢者なら「手伝ってくれると助かるのですが」と子どもの見守りボランティアに誘ったりするのも良い。
また、体力のある高齢者なら草むしりなどの仕事をお願いしたりと、彼らが必要にされていると感じられるように配慮しながら社会参加を促すと良いだろう。
いくつになっても学ぶことはできると伝えて、カルチャーセンターに誘ってみるのも良い方法の一つだ。
野菜作りやパソコン教室、絵画やダンスなど多種多様なカリキュラムを眺めれば、それまで趣味をもっていなかった人でも、なにかしら興味を惹かれるものが見つかるかもしれない。
地域のつながりの中で自然に人とふれあい、若い人から頼りにされたり、気の置けない仲間ができれば、第二の人生の目標が見つかるだろう。
人とのふれあいは介護予防にとても効果があるため、こちらのサイトを参考にしながらぜひ実行してほしい。